歯周病になりやすい人となりにくい人の違いとは?
国民病ともいわれている歯周病にも、なりやすい人となりにくい人が存在するのはご存知でしょうか。歯周病になりやすい人となりにくい人には、生活習慣や体質などに違いがあることが分かっています。
本コラムでは歯周病になりやすい人の9つの特徴と、歯周病リスクを軽減させる対策について解説します。お口の健康を守りたい方は、ぜひご参考にしてください。
どんな人が危険?歯周病になりやすい9つの特徴
歯周病になりやすい人には次のような特徴があります。
- 1.歯磨きが不十分
- 2.歯並びが悪い
- 3.口呼吸をしている
- 4.喫煙習慣がある
- 5.ストレスを受けやすい
- 6.食器の共用や回し飲みをする
- 7.糖尿病である
- 8.女性である
- 9.ご両親が歯周病である
歯周病は、生活習慣や体質などさまざまな要因が関係しており、歯磨きによるケアだけでは防ぐことは難しいといえます。たとえケアが十分であったとしても、歯周病の人と箸を共用すれば唾液に潜んでいる歯周病菌が口腔内に入り込み、発症リスクは高まります。さらに男性よりも女性の方が歯周病になりやすいといわれています。これは女性ホルモンを栄養源として増殖する歯周病菌がいるためです。
また、歯周病自体は遺伝しませんが、歯周病になりやすい体質は遺伝する可能性があります。ご両親が歯周病である場合はリスクが高いことを理解し、より一層気をつける必要があるでしょう。上記で挙げた特徴に当てはまるものが多い人ほど、歯周病になりやすいといえます。歯周病を予防するためにも、しっかりと対策を講じていきましょう。
歯周病リスクを軽減させる対策3選
リスクを軽減し、歯周病になりにくい人に近づくための対策を3つ紹介します。
- ・丁寧なセルフケアを心掛ける
- ・生活習慣を見直す
- ・歯科医院の定期検診を受診する
歯周病リスクを軽減するためには毎日2〜3回の丁寧な歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシで口腔内を清潔に保つよう心掛けます。また、甘いもののダラダラ食べや喫煙など、歯周病リスクを高める生活習慣も見直すと効果的です。しかし、丁寧にケアを行い生活習慣を整えたとしても、歯垢による汚れは少しずつ溜まっていきます。蓄積した汚れをセルフケアで完璧に取り除くことは難しいため、歯科医院で定期的にクリーニングをすることが歯周病予防において重要です。
歯周病になりやすい人であっても、このような対策を取り入れることでリスクを軽減できます。歯周病にならないためも、日々のセルフケアと歯科医院の定期検診を併用し、口腔内の健康を守っていきましょう。
- Q1:なぜ喫煙をすると歯周病になりやすくなるのでしょうか?
- A1:タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素が酸欠・栄養不足状態にし、ヤニが歯周病菌を口腔内に閉じ込めます。これにより口腔内の状態が悪化するため、歯周病になりやすくなるのです。
- Q2:毎食後に歯磨きをしていれば、歯周病になりにくいでしょうか?
- A2:歯磨きは回数だけでなく、精度も大切です。不十分な歯磨きでは、いくら回数を重ねても汚れが残ります。正しい歯磨き方法を歯科医院で学び、実行していくことで歯周病になりにくくなるでしょう。