訪問歯科における感染予防対策について
訪問歯科を受ける際に、感染予防対策はどのようになっているのか気になったことはありませんか?新型コロナウイルスだけに留まらず、さまざまな感染症による影響が出る可能性は0ではありません。
本コラムでは、訪問歯科で行っている感染予防対策について解説します。訪問歯科を受ける予定の方で、感染予防に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
訪問歯科での感染予防対策はどのように実施している?
訪問歯科では、訪問前に歯科医師やスタッフのマスク着用や手洗い、検温など、徹底した感染対策を行います。
まず訪問前に、患者さまの健康状態や同居しているご家族にせき症状などがないかを確認します。そのあと、訪問前に70%以上のアルコールか次亜塩素酸ナトリウムを使用し、よく触れる場所や物品の消毒をします。また、訪問診療用車両でも換気とアルコール消毒を行うといった対策をしています。診察時には、消毒液で物品を消毒し十分に洗浄します。また、口腔ケアをしている最中は歯科医師と歯科衛生士が適切に排唾管、バキュームにより飛沫やエアロゾルを減らす対策をしています。
診察前に、自身の健康状態を正確に歯科医師に報告することが大切です。特に発熱や風邪の症状、咳といった感染症の兆候がある際は、速やかに医師に知らせてください。
訪問歯科を受けるときに気をつけるべきポイントとは
訪問歯科を受ける際に、気をつけておくべきポイントは換気、マスクの着用、患者さま以外は同じ部屋に居ないことです。
まず、診察が行われる部屋は、可能であれば診察前に部屋を換気しておくとよいでしょう。あわせて、歯科医師や歯科衛生士が到着した際は、診察が始まるまでマスクの着用を推奨しています。診察中は、患者さま以外の家族や同居人の方は診察エリアから離れた部屋で待機しましょう。
感染症対策は歯科医院側でできることは限られています。患者さまとご家族のご協力も必要となるため、体調が優れない場合は訪問歯科の予約変更またはキャンセルを検討してください。特に発熱や呼吸器に症状がある場合は、感染リスクを考慮し早急に歯科医師に相談しましょう。
- Q1:訪問診療を予約していましたが、感染症にかかった場合キャンセルはできますか?
- A1:感染症にかかってしまった場合、訪問診療のキャンセルは可能です。速やかに歯科医師に連絡をして訪問診療をキャンセルしてください。感染が明らかではない場合も、体調が優れないときは医師と相談のうえ、診療日を延期する方がよいでしょう。
- Q2:訪問歯科の医師やスタッフが感染症の疑いがある場合、どのように対処するのでしょうか?
- A2:訪問するスタッフ全員は、訪問前に検温を実施し、症状がない状態でご自宅に伺うように徹底しております。医師やスタッフに感染症の疑いがある場合は、訪問診療を中止して感染が拡大しないように対処しています。