お子様の歯科検診を受けるメリットと注意点
お子様の口腔内の健康をチェックする歯科検診は、その成長を見守る大切な機会です。しかし、受診する際どんな注意点があるのか気になる方もいるでしょう。本コラムでは、歯科検診がお子様の口腔内の健康にどのように寄与するか、そして診察時の注意点について詳しく紹介します。
歯科検診のメリットは予防と早期発見
お子様にとって歯科検診は、口腔内の病気を予防し、早期に問題を特定するための大切な手段の1つです。特に、甘い飲食物を好むお子様は虫歯になりやすいといわれています。歯科検診を受けることで、お子様の口腔内の状態を詳しく把握し、虫歯の早期発見と治療が可能です。虫歯の初期段階であれば治療も簡単で、お子様が治療を受ける際の負担を最小限に抑えられます。
また、フッ素塗布や奥歯のシーラントといった予防策は、虫歯予防に有効です。さらに歯科検診では、歯の健康を維持するため、正しい歯磨きの方法や食生活のアドバイスもしています。治療後は、お子様自身が口腔ケアの重要性を理解し、セルフケアの意識を身につけるためにも歯科検診は大切です。
お子様が慣れていない場合の注意点
お子様の歯科検診は、お子様の体調と気分に配慮したうえで受診するようにしましょう。日本小児科学会では、午前中の診察を提唱しています。昼過ぎ以降では、お子様が疲れて不機嫌になる場合が多く、負担を軽減するためにも午前中の受診を心がけましょう。また、お子様が治療中に激しく暴れた場合、汗をかくかもしれないため、着替えを準備しておくと安心です。さらに、待合室でリラックスできるようキッズスペースを活用するのもよいでしょう。
受診のタイミングは、食後を避けることも大切です。特に歯科検診に慣れていないお子様は、口腔内に器具が入るだけで気分が悪くなり嘔吐する可能性もあります。歯科医院に対して苦手意識を持ってしまうリスクがあるため気をつけてください。お子様の口腔内の健康を維持することは、将来の健康状態にも大きく寄与します。歯科検診のメリットと注意点を理解し、お子様の健やかな成長をサポートしましょう。
- Q.1 歯科検診は何歳から受けられますか?
- A.1 各自治体では、お子様が1歳半のときに最初の乳幼児⻭科健診を実施しています。そのタイミングを、歯科医院での歯科検診を受け始める目安にするとよいでしょう。ただし、すでに1歳半を過ぎているからといって遅過ぎることはありません。定期的に受診し、口腔内の健康を保ちましょう。
- Q.2 保育園や幼稚園の定期健診では何も指摘されませんでした。それでも歯科検診を受けるべきでしょうか?
- A.2 保育園や幼稚園での検診は、スクリーニング検査であり、歯並びの異常や虫歯など、明らかな問題の発見が目的です。口腔内の健康状態の観察やブラッシング指導などの面からも、定期的な歯科検診の受診をご提案します。