むし歯治療
1本のむし歯で何度も通院するのはなぜですか?
むし歯治療は初期段階で発見できれば、通院は1~2回と少ない通院回数で終わりますが、むし歯がかなり進行してしまい、歯の神経まで感染してると根の中を掃除する必要が出てきます。その場合は、感染箇所をしっかり治療しなければならないため、通院回数が必要です。
むし歯は初期段階では自覚症状が薄く、痛みが出てからでは進行してしまっていることが少なくありません。歯周病の治療も同様で、歯垢が溜まっていたり、歯茎の状態によっては定期的なクリーニングが必要です。
予防歯科
むし歯はなぜできるのですか?
むし歯は歯の表面についた歯垢に、むし歯を作るミュータンス菌が棲みつき、おもに糖分を栄養にして酸を出します。この酸は歯の表面の硬いエナメル質をも溶かし、その部分に穴をあけます。これがむし歯の始まりです。修復機能である再石灰化が不可能な段階に達したむし歯は通常、元には戻りません。適切なむし歯治療を受け、それ以上進行しないようにするしか、歯を守る方法はありません。
タバコは歯に良くないというのは本当ですか?
タバコを吸う方の歯は黄色く着色しやすく、見た目に良くないだけでなく、口臭の原因にもなります。タバコによる着色を歯磨きで落とすのは難しいので、歯科医院でプロによるクリーニングを受けるように心がけましょう。また、タバコを吸うと、口の中の血管が収縮し、血液がしっかりと行き渡りにくくなりますし、抵抗力も低下しがちなので歯周病にもなりやすくなります。健康な歯のためには禁煙をおすすめします。
PMTCのメリットは何ですか?
歯に付着しているバイオフィルム(菌のかたまり)を除去し、歯周病や歯周病を予防することができます。また、口臭の原因となる細菌を取り除くことで、口臭を予防・軽減させることにもつながります。歯磨きでは落としきれない汚れや着色物を除去することで、歯の白さや輝きを取り戻します。
デンタルリンスは効果がありますか?
一般的にデンタルリンスには、殺菌・抗炎症・保湿成分などが配合されていて、歯茎の腫れや出血、口臭を防ぐ効果があります。ただし、デンタルリンスの殺菌効果はあくまで補助的なものです。菌の集合体であるバイオフィルムの内部までは浸透しにくいため、まずは歯磨きで大部分の歯垢を取り除いてからデンタルリンスを使用すると効果的です。
デンタルフロスや歯間ブラシは効果がありますか?
歯ブラシで歯磨きをするだけでは歯の汚れは落としきれません。歯垢がたまりやすい歯と歯の間には歯ブラシが届かないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用してクリーニングするのはとても効果的です。さらに歯科医院でクリーニングなどを定期的に受けると良いでしょう。
フッ素がむし歯予防に効果があるのは本当ですか?
フッ素には、歯のエナメル質と反応して歯を強くしたり、口の中の菌がつくる酵素を抑制する作用があります。また口の中の菌が出す酸によって、溶け始めたエナメル質の周りにフッ素を塗布しておくと、再石灰化を促進してエナメル質を修復してくれるなど、むし歯になりにくくする効果があります。世界保健機関(WHO)は、フッ素がむし歯予防の有効な薬剤であるとして、世界各国の専門機関に推奨しており、日本でも広く利用されています。
審美歯科
被せ物をセラミック製にするメリットは何ですか?
セラミックは陶器と同じ素材のため、本物の歯に近い硬さと白さが得られます。メタル成分がありませんので金属アレルギーの方にも安心です。仕上がりの美しさは保険の素材より美しいといえます。デメリットとしては、保険がきかないため、全額の費用が自己負担になります。
審美歯科の目的は何ですか?
歯には食べ物を美味しく食べられる「機能」ときれいな歯並びや美しい歯といった「審美」の両面があります。その両方に焦点を当て、口元の健康美を求める治療が、審美歯科治療です。
セラミックの種類はありますか?
メタルボンドタイプやオールセラミックスタイプまで色々な素材があります。奥歯ではジルコニア系のオールセラミックやメタルボンドがお勧めです。アレルギーの問題や前歯の審美性を考えるなら光を通すオールセラミック素材がいいでしょう。患者様のご要望をうかがいながら治療を行います。
治療の途中で「見た目が悪い・噛みにくい」などありませんか?
審美歯科治療では、治療の途中に外見や噛み合わせに支障をきたさない様、プラスチック製の仮歯をセッティングします。極力、歯を削ったままで見た目が悪い、食事にの時に噛みにくいという事のないよう、調整して治療を進めます。
保険の差し歯でもきれいな歯になりますか?
保険が適用される白い差し歯は、前歯に使用する場合のみです。この場合の素材はレジンというプラスチック素材なので、陶器製のセラミックと比較すると強度や耐久性の面で劣ってしまいます。
ホワイトニング
ホワイトニングでどれくらい白くなりますか?
ホワイトニング治療の効果には個人差や、歯の箇所によって多少の差はありますが、ホワイトニング前の歯の色と比較すると本来の歯の白さをよみがえらせることが可能です。
ホームホワイトニングの場合には約1~3週間でホワイトニングの効果を確認できます。なお、白さを持続させるには継続的なホワイトニングが必要です。
ホワイトニングは誰でもできますか?
健康な方であれば年齢・性別は関係なくできます。ただし原則として18歳未満の方や妊娠中および授乳中の方にはお勧めしていません。
また、金属製の詰め物などによる着色や、薬などによる歯の変色の場合には充分な効果が期待できない事があります。むし歯や歯周病・知覚過敏などがある場合にはそれらを治療した後にホワイトニングを行なった方がよいでしょう。
クリーニングとホワイトニングの違いは何ですか?
クリーニングは、歯の表面についた色素(ステイン)を取り除き、本来の歯の色に戻す治療です。
一方、ホワイトニングは現在の歯の色よりもさらに歯を白くしたいときに歯の内側から白くする方法です。
ホワイトニング剤は体に悪くないですか?
まったくと言っていい程、体への悪影響はありません。
ホワイトニング用の薬剤の主成分である過酸化水素は、FDA(米国食品医薬品局)でも成分の安全性が保証されていて、ホワイトニング剤自体もその安全性をADA(米国歯科医師会)が認めています(全てのホワイトニング剤がADAマークというわけではありません)。
日本では、歯科大学の研究室でもホワイトニング剤についての研究が行われており、論文も多数出されています。
小児歯科
乳歯はむし歯になってもいいのですか?
乳歯の下には永久歯があり、日々成長していますので、乳歯のむし歯が永久歯に影響を与える場合があります。また、乳歯のむし歯による抜歯は後に生える永久歯のスペースを乱す原因となり、歯並びが悪くなることもあります。乳歯の段階からむし歯にならない予防習慣をつけ、むし歯ができてしまったら、すみやかに歯医者で治療を受けましょう。
親のむし歯が子にうつる?
生まれたばかりの赤ちゃんは、むし歯の原因菌がゼロの状態です。身近にいるお母さんやお父さんが食べ物を口移しで与えたり、同じ箸で食事をすることによって、うつってしまうことがあります。子どもがむし歯にならないように、身近にいる人もお口の中のチェックを怠らないように心がけましょう。
むし歯予防は何歳から?
乳歯が生え始めた頃から、ガーゼで歯を拭くなどして初められるのがベストです。
1歳6ヶ月~3歳までの乳歯の本数が増える時期にむし歯が増えやすいので、甘いものの摂取を控えるなど注意が必要です。
訪問歯科
用意するものはありますか?
お水やコンセントをお借りすることはありますが、治療を受けられる患者様に特別にご用意いただくものはありません。椅子やベッドで治療させていただきます。
認知症がある場合でも可能ですか?
はい、可能です。訪問歯科では認知症の方の処置を行うことも多く、ご本人様や付き添いの方にも何かと不安のある通院治療に比べ、精神的にもリラックスして治療を受けていただくことができます。経験豊富なスタッフがお伺いしますので、ご安心ください。
むし歯かどうかわからない場合でも可能ですか?
はい、可能です。在宅での歯科検診・相談も行っています。また入れ歯の調整も行い、ケアの仕方などもご説明いたします。まずはお気軽にご連絡ください。
保険のきかない治療もできますか?
はい、出来ます。基本的には保険診療が中心です。ただし、患者様のお口の状況によって自費での治療をお勧めする場合もあります。その際は適切な治療法をご提示し、患者様やそのご家族としっかり話しながら進めていきます。
その他
治療費の支払い方法には何がありますか?
自費診療のお支払いには、現金、銀行振込、各種クレジットカードをご利用いただけます。スルガ銀行によるデンタルローンもご用意しております。但し、保険内診療のお支払いは現金のみのご利用とさせていただきます。
予約は必要ですか?
当院ではより快適で質の高い治療を受けていただくために、原則ご予約制とさせていただいております。そのため、通常お待たせすることはありません。予約外の診療にも対応していますが、ご予約の方の診察を優先していますので、お待ちいただくことがございます。あらかじめご了承ください。